9teen記念に「8teen」を語る

まあそれだけで終わるのも寂しい気がするので、最近発売された吉澤ひとみ写真集「8teen」について触れてみることとする。もちろん私はこれを2冊買った。用途は改めて言うまでもないだろう、保存用と観賞用と前頭葉である。
さて、この「8teen」について触れているサイトをいくつか見てみると、なんと驚いたことに全ページレビューをしているところがあるではないか!
私はガクガクと震えた。生まれつき貧乏ゆすりの癖をもっているのだからしょうがない。いや、そんなことはどうでもいい。ええい、私も2冊持っている身。私にもこの写真集を語る権利があるのではないか。いや、私もこの写真集を語らなければないのではないか。そもそも私はこの写真集を語る星の元に生まれたのではないか。語る使命にあるのではないか。いや黙れ俺に語らせろ。
そんな、いてもたってもいられない衝動に身を颯爽と躍らせ私は表紙を食い入るように見つめた。
表紙
それは世間との扉である。この表紙如何で写真集そのものの運命、性格、売り上げ及び、それによる株価の動向が決定されると言っても過言だろう。
それほど重要である表紙を飾る写真を見つめる。白い。ただただ、白い。そうなのだ。吉澤ひとみの最大の特徴、それは肌の透き通るような白さにある、と晩年のショーペンハウエルが述べたように、そのルックスとキャラが醸し出す男らしさをあざ笑うかのような、絶対に見逃せない白さがそこにはある−AFC
そしてそれは彼女のキャンバスの上に瞬く黒い星達を際立たせる。深淵の中で瞬く星と同じ輝きをそのホクロは持っているのだ。白い宇宙に瞬く黒い星。それこそが彼女の魅力だろう。
その中にあって、彼女の瞳は光から目を逸らすことなく、光源をただ見据えている。笑うでも哀しむでもなく。男らしさと女らしさをその表情にたたえながら。
今日はこの表紙を眺めていよう。扉を開くのは明日だ。