その9

同じようなことが、当代きってのアヴァンギャルドアイドルであるところの吉澤ひとみにも言えるような気がしてくる。他メンバー、そして見ているもの全てを置いてけぼりにする彼女の言動こそが、今、私の心に最もフィットするものなのだ。
そう言う意味ではやはり私もアヴァンギャルドなのだろう。
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本題に戻そう。老木のそばに置かれたコンクリートブロックの上で横になる吉澤ひとみ
幾世代にも渡って勤労者に木陰を提供してきた老木、そして同じく休息の場所を提供し続けてきたコンクリートブロック。
それらをまじまじと見ていると、ある結論にいたる。
彼ら(老木♂とコンクリートブロック♂)は、この長い年月を、その身を風雨に晒し、やつしながら、吉澤ひとみが横になる、この一瞬を待ち続けていたのではないだろうか?
何故か分からないけれど、この吉澤ひとみの表情を見ていると、そんな気がしてくるのだ。
それもやはり、私のアヴァンギャルドな部分がそう思わせているのだろうが。

ところで・・・、アヴァンギャルドってなに?